池谷幸雄氏 中国体操選手が挨拶なしで減点は「自分がきっかけ」

 バルセロナ五輪体操ゆかで銀メダルを獲得した池谷幸雄氏が29日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。28日に行われた体操男子個人総合決勝で銀メダルとなった中国選手が、演技終了後に挨拶しなかったため減点されたのは自身がきっかけと明かした。

 日本の橋本大輝選手の金メダルで話題となったが、ライバルとなった中国の肖若騰が最終種目の鉄棒で0・3の減点を受ける珍しい一幕があった。中国メディアは「演技後に審判員にあいさつしなかったために減点された」と報じた。橋本と6種目合計で0・400点差だったため、順位には直結しなかった。

 体操の採点規則では「服装違反」「演技開始、または終了時に審判員に合図、礼をしない」「演技終了後、再びポディウム(演技台)に上がる」などが認められた場合、0・3の減点となると定めている。

 池谷氏は番組で、「挨拶なし減点」について触れ「興奮して最後、挨拶をし忘れちゃったんですね。僕も知らなかったんですけど、審判の先生に聞いたら『今はそれがルールになっている』と。それが何でできたかというと、ソウル五輪に西川大輔選手と出たときに、大きな声で『はいっ、お願いしますっ!』とやっていた。それがきっかけで、これ(挨拶)が必要だということになってルール化されたそうです」と明かした。

 司会の宮根誠司は「池谷・西川ルールが採用されたということ?」と確認すると、「はい、世界で大きい声でそういうことする人がいなかったんです」と胸を張った。

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