菅首相の答弁、かみ合っていないと「ごはん論法」の教授が指摘、江川紹子氏の質問に
政治家や官僚のはぐらかし答弁を「ごはん論法」と表現した上西充子法政大学教授が30日、ツイッターで、緊急事態宣言の追加発令に伴う菅義偉首相の記者会見においてジャーナリスト江川紹子氏の質問に対する菅首相の答弁がかみ合っていないと指摘した。
上西教授は「菅首相は五輪開催に向けて車の流入規制とかテレワーク推奨とか、いろいろ既にやってきた、と答えた。しかしそれでも感染が急拡大している、それに対してどういう対策を取るのか、というのが江川さんの問いだったはずなのに」と投稿した。江川氏の質問と菅首相の答弁はおおむね以下の通り。
江川氏「ワクチンについて菅首相は常に明確な目標をあげてこられたと思います。ただ、当面はワクチンが行き渡るまで人の接触や移動の機会を減らしていくしかないわけで。先ほどさらに人流を減らすようにとおっしゃいましたが、具体的な目標とそれを実現するための方法が示されていません。具体的にはどれくらいの人を減らす、あるいは人と人との接触の機会を減らすことが目標としてあるのか。そのためには具体的に何をしていくのか。先ほどテレビ観戦を勧められましたがそれだけで目標が到達できるのかをおうかがしたい」。
菅首相「これ、東京大会がですね、開催が決定してから、その東京都内におけるこれ、東京都内に圧倒的にオリンピックの会場ありますから。そのなかで東京に集中…集中する人流を防ぐための対策ちゅうのを当時から考えて行ってきてますから。それが車の乗り入れ3割減だとか、あるいはテレワークによって…たしか5割くらいだったと思いますけど。東京都と連携してそうしたことを対応してきていることも事実であります。そして、結果的に新たに、これ、人流(顔をしかめて左右にふる)…無観客、定員、定数、観客入れての時でも30万は…首都圏の人流を少なくする。そうした対策を練ってましたので、そうしたものに基づいて行っているということであります。ですから大会に集中する人それよりも、少なくするということです。ですからそこはできてると思ってます」。