感染症専門家が糾弾 菅首相らの発言「誤ったメッセージじゃないかと思います」

 TBS系「サンデーモーニング」が1日、新型コロナウイルスが爆発的な感染を見せている状況を伝え、国際医療福祉大学感染症学講座主任教授・松本哲哉氏は菅義偉首相が繰り返す「ワクチン効果」や「人流の減少傾向」は誤ったメッセージであると糾弾した。

 リモート出演した松本氏は、番組で示された感染者が急拡大しているグラフを見ながら「緊急事態宣言が出されてる中でも、ほとんど効果を出せていないというのは、そのグラフからもわかると思う。もう多くの人が緊急事態宣言にも慣れてしまっていますし、ある意味反感というか疲れてしまっている場合もありますので、正直言って多くの人たちの行動にはその緊急事態宣言が効果は示しておりません」と、冷静に分析。

 その要因は「コロナ疲れに加えてデルタ株。この感染力の強さ。そして、人の流れが全然抑えられていないこと」だとし、今後もさらに感染が拡大していく可能性は十分にあるとした。

 松本氏は、さらに「危機感を共有するため、本来であれば政府はしっかりしたメッセージを出すべきなんですが、ある意味逆の意味で例えば、ワクチンによってある程度効果が得られているとか人流が抑えられているとか、そういういい部分だけを切り取って発信されてしまうと、危機感ではなくて逆に安心感が与えられてしまいますので、これは誤ったメッセージじゃないかと思います」と、厳しく話した。

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