尾崎東京都医師会会長 CDC内部文書に「驚いた」
尾崎治夫東京都医師会会長が2日、テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演し、米国のCDC(疾病対策センター)の内部文書で新型コロナウイルスのデルタ株が「ワクチン接種者でも未接種者と同程度の割合で感染を広げる可能性がある」と指摘していることに「私も驚いています」と一層の対策を呼びかけた。
番組では、デルタ型ウイルスの感染力についてCDCの内部文書から「感染者1人が平均8~9人にうつす、従来型は1人が約2人にうつし風邪と同じ程度」などと紹介。「デルタ型に感染した場合はワクチン接種者でも未接種者と同程度の割合で感染を広げる可能性がある」などと警鐘を鳴らした。
尾崎会長は「私も大変驚いています」とし、「ワクチンの効果というのは今までは重症化予防はもちろんですけど、感染力、うつすうつさないという点でかなり有効だと言われていた。そういうデータが多く出ている中でこういうデータが出てきたということは、もしかしたらアメリカではさらに変異が進んでいるのかという気もしますけど」とさらなる変異株の存在を推測。「いずれにしても、ワクチンさえ打てば大丈夫だという考え方はある程度注意していかなければならない」とワクチンを打った上でも密を避けるなどの通常の対策が一層必要であることを述べた。