“編み物王子”が高飛び込みで銅メダル 胸に「東京」文字の東京五輪カーディガンも完成
「東京五輪・飛び込み男子高飛び込み・決勝」(7日、東京アクアティクスセンター)
英国のトーマス・デーリー(27)が銅メダルを獲得した。
東京五輪ではすでに、マティ・リーと組んだ男子シンクロ高飛び込みで優勝し、金メダルを獲得していた。
デーリーは演技の合間や応援席で、編み物をする姿がテレビカメラなどに映り、世界的にも話題になった“編み物王子”。5日には、自身の編み物用インスタグラムアカウントに、最新作を投稿し、反響を呼んでいる。
完成したのはカーディガンで、背中には英国選手団を意味する「TEAM GB」の文字とチームロゴ。5色の五輪マークも美しくデザインされた。
右袖には英国を表す「GBR」の文字、左袖にはユニオンジャックが。そして、右胸には漢字で「東京」と入っている。
デーリーは「東京に来た時、この大会を思い出させてくれる何かを作りたいと思ったんだ」「正面には、頑張って日本語で『東京』って刺繍したよ」とメッセージを添えた。
10年前に父親を脳腫瘍で亡くしており、この編み物インスタを通じて、「Brain Tumour Charity(脳腫瘍のチャリティ)」への寄付も募っている。
デーリーは2013年にゲイであることを公表し、17年に結婚。3歳の男の子がいる。金メダル獲得後の会見では、「僕は2013年にカミングアウトしました」「以前は、自分は何者にもなれない、何も達成できないだろうと思っていたけど、今オリンピックチャンピオンになったことで、何だって達成できるということを示すことができた」と世界に発信した。