藤井聡太二冠 最年少三冠王手!すっぽんパワーで豊島叡王撃破
将棋の藤井聡太二冠(王位、棋聖=19)が豊島将之叡王(竜王との二冠=31)に挑戦する第6期叡王戦五番勝負第3局が9日、愛知県名古屋市「か茂免」で指され、121手で藤井二冠が勝利した。シリーズ2勝1敗とし、最年少タイトル三冠へあと1勝とした。
第2局は悔しい逆転負けを喫した藤井二冠は先手番で、対豊島叡王に5戦連続で角換わりを選択。定番の腰掛け銀となり、午前中に71手も進んだ。藤井玉近くに馬を作るも攻めあぐねる豊島竜王に対し、藤井二冠は明快な攻めで優位を築き、勝ちきった。
前局の悪夢を振り切り、タイトル奪取へ大前進の1勝に「盤上に集中して指せたかなと思います。(叡王位奪取)王手は意識せずに、これまで通りの気持ちで臨めれば」といつも通りに答えた。
藤井二冠は勝負メシに「名物ぽんきし、ハモずし」をチョイス。ぽんきしはすっぽんスープによるきしめんのこと。「すっぽんは初めて食べた気がするんですけど、おいしくいただきました」と満足げ。天敵との大事な一局に昼間からエネルギーを猛チャージして勝利をつかんだ。
両者は2勝1敗で藤井王位リードの王位戦第4局を挟み、叡王戦第4局は22日に愛知県名古屋市で指される。フィーバーで沸く地元で新たな栄冠をつかめるか注目が集まる。