桑田佳祐 4年ぶりソロアリーナツアー「開演お待ちど~さん!!」10都市20公演
サザンオールスターズの桑田佳祐(65)が、4年ぶりのソロアリーナツアー「BIG MOUTH、NO GUTS!!」を開催することが10日、分かった。9月18日に東日本大震災から10年の宮城でスタートさせ、12月31日に横浜でファイナルを迎える10都市20公演。有観客ライブは2年3カ月ぶりとなり、桑田は「さぁ、楽しいショーが始まるよ!!(たぶんね)毎日お疲れ~さん!!開演お待ちど~さん!!」と呼びかけた。
東京五輪を伝えた民放各番組での使用曲「SMILE~晴れ渡る空のように~」で、真夏の熱闘に花を添えた桑田が、秋からはソロツアーで2021年を駆け抜ける。
コロナ下ではサザンも含め、初の有観客ステージ。19年6月16日以来となるファンとの再会に葛藤もありつつ、「毎日を懸命に生きておられる皆様の心を、“ホンの少しでも晴れやかなものにするお手伝いが出来れば幸い”」と開催を決断。感染対策を徹底した上でフルバンドを予定しており、「音楽を通じて、今までも、そしてこれからもきっと変わることのない、かけがえのない時間と空間を、“ほぼほぼ”いつも通りの形で皆様と共有し合えたら」とアーティストの矜持も示した。
桑田の意向もあり、初日の会場には宮城・セキスイハイムスーパーアリーナを選択。東日本大震災から半年後の11年9月にライブを行い、被災者へ歌でエールを送った場所だ。「『音楽人』としての気持ちを新たにさせて頂いた『宮城ライブ』から十年、今でもこうして歌を歌う事が出来ているという感謝の気持ちと共に、精一杯演奏したいと思います」と決意を胸に刻んだ。
ツアータイトルは「口先だけの腰抜け野郎」を意味しており、「これ、もうお分かりでしょうけど、不肖、私自身のコトであります(笑)」と桑田らしい遊び心。「私に出来る事と言えば、やはりどんな状況にあっても、前向きに、感じたままの音楽を作り続け、聴いて下さる皆様に届けよう」-。コロナ禍で改めて気付かされたという思いを、ファンに直接伝えに行く。