名古屋市の河村たかし市長（７２）が１２日午後、市役所で会見。東京五輪ソフトボール日本代表・後藤希友投手（２０）＝トヨタ自動車＝の金メダルを噛むなどした行為と発言について、「ゴールドメダリストへのリスペクトに欠けとった」「行きすぎた発言がございまして、深く反省しております。大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。

　４日の表敬訪問後、後藤選手が所属するトヨタ自動車は、豊田章男社長名で「アスリートへの敬意や称賛が感じられない。不適切かつあるまじき行為」などと河村市長に抗議文を提出。ネット上では「トヨタ激おこ」などと話題となった。

　河村市長は５日、トヨタ自動車本社を訪れたが、市側がトヨタに配慮し、市長本人は車の中で待機。副市長が代理で謝罪文を受付に渡した。河村市長は５日、「車の中からお詫びしときました」と話していた。

　河村市長は１２日の会見で、「トヨタ側からは謝罪文提出後、何か動きはあったか？」と聞かれると、「トヨタさんの方は…それ以降は…。役所は知りませんけど、私はないですね」とトヨタからは何の反応もないことを明かした。

　河村市長は、トヨタが親会社であるＪ１名古屋グランパスエイトとの包括協定の締結式を６日に予定していたが、騒動を受け、中止している。