稲川淳二 26歳の若さで亡くなった次男思い涙「今でも私の傍にいてくれるような気が」
タレントで怪談家の稲川淳二(73)が今年、パラアーティストの育成サポート企画「稲川芸術祭」を立ち上げ、このほど千葉県市原市で経過報告と、最優秀作品賞「稲川賞、アワード2021」受賞者に贈られる記念品の除幕式を行った。
パイロット版である本年度の募集テーマは「たのしい!おばけ ゆかいな!おばけ」で、9月1日まで受け付け中。9月23日に受賞者発表と表彰式を実施する。また、全作品が掲載された画集を参加者全員に贈り、国立国会図書館に寄贈する予定となっている。
稲川は集まった応募作品に「とっても自由だし、見ていて本当に楽しくなりますよね」と笑顔。芸術祭のきっかけを「いつも怪談ナイトを手伝ってくれる友人から『障がい者アーティストを支援する活動を行いたい』という相談がありまして」と説明した。
実際にいろいろな作品を見せられて「私たちが持ってない優れた才能をいっぱい持っている。私たちが気付かないものを絵にしたり、形にできる。こんなにすごい作品を皆さんに絶対に見せなきゃいけない」と思ったという稲川。自身の次男・由輝さんも生まれつき障がいがあり、8年前に26歳の若さで亡くなっている。
由輝さんも「絵柄の付いた積み木を見つけてグラデーションの順番通りに並べたんです。2歳の子供が何で?って驚きました」と、色彩の才能を感じさせていたといい、稲川は「こういう作品を見るとすごくうれしくて、今でも息子が私のそばにいてくれるような気がしましてね」と涙を流した。
最優秀作品賞の記念品としては、ゴルフのマスターズのグリーンジャケットならぬ、グリーンちゃんちゃんこを公開し、「私と言えばやっぱりちゃんちゃんこですからね」と話していた。