安田大サーカスのクロちゃん（４４）が１２日、プロレスラーの大仁田厚（６３）との電流爆破８人タッグデスマッチ（２１日、ＤＤＴ・富士通スタジアム川崎大会）に向けて千葉県浦安市で行われた爆破実験で、大仁田を爆破ＫＯした。これまで引退と復帰を繰り返してきた大仁田を、本番では得意の“膝なめ”で再起不能に追い込み、大仁田の電流爆破利権を手に入れることをブチ上げた。

　昨年１２月、クロちゃんにまさかの敗北を喫した大仁田が要求し、クロちゃんが渋々承諾した最終決着戦。クロちゃんはスーパー・ササダンゴ・マシン、乃蒼ヒカリ、黒田哲広と組み、大仁田、高木三四郎、伊藤麻希、彰人組を迎え撃つ。

　遅れて現れたクロちゃん組は、憤慨する大仁田組に「勝ったらさ、爆破の利権もらうからな」と要求すると襲撃。最後はクロちゃんと乃蒼が大仁田を電流爆破バットでＫＯして立ち去った。

　この暴挙に大仁田は「クロの野郎、顔面電流爆破で絶対にノシてやる」と報復を誓い、「何が利権だ。別にいいけど」と要求を受諾。「負けたら俺の奴隷になれ」と交換条件を突きつけ、「プロダクションも吉本（興業）に移籍。（ギャラの）３０％はわれわれで分けよう」と求めた。

　これを伝え聞いたクロちゃんは「１００％でもいいよ。負けねえし」と余裕の受諾。以前にも大仁田に要求された吉本移籍について、一度は「絶対に行かない」と断言したものの、「条件が良ければ行く可能性はありますけど…。行きたいな」と思わず口走った。

　クロちゃんは大仁田を「ドス黒い感じになって何度もウソをついて引退したり復活したり繰り返している。そんなヤツには引導を渡さないといけない」と糾弾。女性のレスラーや芸能人を震え上がらせている得意技で、大仁田の両膝に入っている人工関節が溶けると豪語する「膝なめ」を大仁田相手に解禁し、再起不能に追い込むことを宣言していた。