【山田美保子のミホコは見ていた!】東京五輪実況「金」はやっぱりフジ倉田大誠アナ

 東京五輪「実況」における金メダルは、フジテレビの倉田大誠アナウンサーということで、読者の皆さんにも納得いただけるだろう。スケートボード女子・ストリートの西矢椛選手が大技をキメた際の「13歳、真夏の大冒険」である。

 テレビの五輪ダイジェストでも、スポーツ紙や週刊誌などでも漏れなく取り上げられているこのフレーズ。キャッチーなワードを連発した解説の瀬尻稜氏の「ゴン攻め」に対して一拍の間を置いて「ゴン攻めというのは…?」と聞き返したり、「ビッタビタで決まりましたね」に、「ビッタビタでしたか」と呼応したりした様子には、「真面目な倉田アナらしい」と局内外でも賞賛の声があがっている。

 1982年3月、長野県長野市生まれの39歳。2004年入社で同期は斉藤舞子アナと、現在フリーの高橋真麻である。

 小学生時代、ジャニーズ事務所に何回も履歴書を送り、その都度、審査に落ちていたことは自身で明かしている。特技はブレイクダンスで、2016年7月、神宮外苑で開催された「うれしたのし大好き 2016~真夏のドリカムフェス~」では、オーディションに合格した倉田アナが、DREAMS COME TRUEのバックダンサーを完璧に務めたこともあった。

 こうしたプロフィールだけ見ると、チャラ男のように思われるかもしれないが、私が知る限り、倉田アナはチャーミングな人ではあるが、礼儀正しく、勉強熱心で、どんな番組についてもアナウンサーとしての役割を全うするため最善を尽くしている人と見受ける。

 偶然にも倉田アナと私は局外に共通の知人が多いのだが、たとえば出版社の幹部や制作会社の社長など、目上の男性らが倉田アナの人柄や仕事ぶりを絶賛し、目をかけている。10期先輩でクセが強そうな佐野瑞樹アナが倉田アナをかわいがり、プライベートな時間を共有するのも居心地の良さからなのだろう。

 12日、「めざまし8」にゲスト出演したボクシング女子フェザー級の入江聖奈選手の人柄をさらに導き出した上、リスペクトする様子は好感がもてたし、いわゆる“裏回し”が完璧なので、谷原章介も安心しているようだ。

 一気に知名度を上げた今夏、倉田大誠アナがメインの番組をもっともっと見たくなった。「39歳、真夏の大冒険」に期待したい。

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