村上弘明 千葉真一さんとの最後の思い出、「リハ室にいきなり訪れた」
俳優の村上弘明(64)が20日、所属事務所を通じてコメントを寄せ、19日に新型コロナウイルスによる肺炎で死去した俳優の千葉真一さん(享年82)を追悼した。千葉さんと村上は、2005年放送のNHK金曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負」で共演している。以下、コメント全文。
「千葉真一さんは旧来の立ち回りに変革をもたらした人ですね。特にアクション、殺陣の分野において曲芸的なもの、よりショウアップしたものを取り入れ、時代物、現代物を問わず見せるアクションを創り上げた人でした。NHKドラマ柳生十兵衛の時、千葉真一さんは宮本武蔵の役で私と刃を交えたのですが、その一振りに鍛錬を重ねた荘厳さが感じられたいへん充実した立ち会いになったと思います。千葉真一さんの絡みはその1シーンだけでしたが、撮影の合間に発する芝居に対するほとばしる情熱がまるで純粋な子供のようで、それがとても印象的でした。数年後、同じドラマのリハーサル室にいきなり訪れ『やってるねー!相談事があったらいつでも連絡して、待ってるからさ』と名刺を渡し立ち去られたのが結果的に最後となったわけです。とても残念です。ご冥福をお祈りします」