コンプラ違反でパラ辞退の日テレ長谷川 スッキリで同期・安村アナの取材放送翌日に暗転

パラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」
長谷川貴大
2枚

 日本身体障害者アーチェリー連盟は21日、東京パラリンピック(24日開幕)の代表選手が大会出場を辞退したと発表した。選手名は公表していないものの、複数の関係者によると、選手は男子リカーブ個人の長谷川貴大(32)=日本テレビ。

 同連盟によるとコンプライアンス委員会による聞き取り調査の結果、7月下旬に「所有者に無断で競技者の複数台の弓に触れる」行為が認定された。

 このことが「許可なく他人の弓具に触れてはならない」とする、全日本アーチェリー連盟の安全規定に違反したという。殺傷能力を持つ道具を扱うアーチェリー競技の安全に関する大原則に反する行為であること、そして選手自身のけがおよび暴発による事故を招きかねない重大な行為とした。

 選手は反省の意を示しており、東京パラリンピックへの出場辞退の意思が示されたことで、連盟としても受け入れた。代替選手の出場はないという。

 長谷川は日本テレビ所属で20日に、朝の情報番組「スッキリ」で同期の安村直樹アナウンサーがインタビューした様子が放送されたばかり。それから1日でまさかの暗転となった。

 「スッキリ」では、パラリンピックの特集を放送。その中で、安村アナは「どうしてもご紹介したい選手がいます」と切り出し、長谷川を紹介。「今日本テレビで働いていまして、私、同期なんです。同期の仲間がパラリンピックに出場するということで」と嬉しそうに説明し、インタビューVTRが流された。

 安村アナは「覚えているか分からないけど、内定しているときに、『将来、ハセにインタビューしたいから頑張って。それ夢なんだよね』って言ったの、覚えてる?」と質問。長谷川さんは笑って「言ってる!覚えてる!」と嬉しそうに答え、安村アナは「夢が叶うインタビュー」と笑顔で語っていた。

 長谷川は現在、日テレで「news zero」のスポーツコーナーのディレクターを行っている。2008年北京パラリンピックに出場し、団体4位。東京で3大会ぶりの大舞台に臨むはずだった。

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