尾身茂会長、再来日バッハ会長を猛批判「なぜオンラインでできないのか」
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は25日の衆院厚生労働委員会で、感染爆発が止まらない中、国際オリンピック委員会のバッハ会長が再来日したことを痛烈に批判した。
バッハ会長は五輪閉幕後に帰国したが、国際パラリンピック委員会の招待を受け、24日のパラ開幕式出席のため23日に再来日。帰国前には夫人を伴っての“銀ブラ”も楽しみ批判を浴びていた。
立憲民主党の尾辻かな子氏から、パラ五輪開催について「(国民に)矛盾したメッセージになる」と答弁を求められた尾身氏は「オリンピックメッセージが人々の意識にどう影響するかが大事だ、と(政府には)再三申し上げてきた」と説明。
そして「人々にテレワークを要請してる時に、また来るんです。バッハ会長のあいさつが必要なら、なぜオンラインでできないのか」と疑問視。「国民にお願いしてるんだったら、なんでわざわざ来るのか」と批判。「そういうことを、普通のコモンセンス(常識)なら(判断)できるわけですね。もう1回来てるんだから。銀座も1回行ったんでしょ、と。一般庶民としてそう思います」と痛烈な皮肉を込めた。
バッハ会長はこの日、東京アクアティクスセンターで行われた競泳の決勝を日本オリンピック委員会の山下泰裕会長と観戦。表彰式でプレゼンターを務めた。