二木芳人氏 都内のピークアウト否定「新規感染者数の数字をうのみにしてはいけない」
フジテレビ系「めざまし8」が27日、東京の新型コロナウイルス感染状況を取り上げた。新規感染者数は23日から4日連続で前週を下回っているが、重症者数は26日に276人と過去最多を記録。昭和大学医学部客員教授・二木芳人氏は「新規感染者数の数字を、そのままうのみにしてはいけない」と注意を促した。
新規感染者の数字だけを見ればピークアウトしたようにも映るが、二木氏は「今の新規感染者数として毎日出てくる4000、5000という数字をそのまま、うのみにしてはいけない」と否定。理由の一つはお盆で人が地方に流れ、都内の人出が減ったこと。もう一つは、検査が足りていないことだという。
「検査できちんと診断されていない人がかなり多いんじゃないか。その一つの証拠が検査件数の頭打ち。都内では行政検査で2万6000ぐらいしかされていない。民間や大学の検査も加わるが、おそらく検査件数は限界にある。検査の陽性率が今、東京は20%以上で、これはものすごく高い数字。ということは、陽性に出そうな人しか検査できてない」と指摘した。
現在は実情に検査が追いついていない状況で「実態を表していない可能性がある」とし「そうすると、新学期が始まり、お休みが終わって元の生活に戻っていかれると、また少し増えていく可能性がある。まだまだ余断を許さない」と厳しい見方を示した。