東京渋谷予約不要ワクチンに若者殺到 300人長蛇の列 昼開始予定が朝に受け付け終了
東京都は27日、新型コロナウイルスのワクチンが行き渡っていない若年層が予約なく受けられる接種会場を渋谷区立勤労福祉会館に開設した。1日当たり200人程度の接種枠に対し、午前7時半頃には約300人が長蛇の列を作り混乱。午前11時50分開始と案内されていた受け付けが前倒しで締め切られ、接種できなかった人が続出した。都は28日以降、抽選制に変更する。
午前10時すぎに訪れて受け付け終了を知った会社員片岡絵里香さん(37)は「せっかく来たのに意味がない」と肩を落とした。午前1時頃から並んで接種を受けた会社役員関口夏光さん(38)は「並んだら確実に受けられるので、自分としてはありがたかった」と話していた。
小池百合子知事は午後の定例記者会見で、接種できなかった人に対し「申し訳ない」と陳謝。都の担当者は「若者は接種を回避する傾向もあり、この盛況ぶりを予想できていなかった」と説明した。