映画「勝手にしやがれ」など主演 フランスの名優J・P・ベルモンド氏死去 88歳
映画「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」などで知られるフランスを代表するスター俳優ジャンポール・ベルモンドさんが6日、パリの自宅で死去した。88歳。仏メディアが伝えた。死因は不明。弁護士は「しばらく前から非常に疲労を感じていた。静かに亡くなった」と述べた。
マクロン大統領は「国民の宝だった」とツイッターで悼んだ。
1933年、パリ近郊ヌイイシュルセーヌで彫刻家の息子として生まれた。60年公開のジャンリュック・ゴダール監督「勝手にしやがれ」で主人公のチンピラを鮮烈に演じ、国際的スターとなった。
仏の映画刷新運動ヌーベルバーグの中心的俳優となり、ゴダール作品では「女は女である」「気狂いピエロ」に出演、フランソワ・トリュフォー、クロード・シャブロル各監督らにも起用された。
大きな鼻と分厚い唇が印象的な顔立ちで、アラン・ドロンと人気を二分した。アクションやコメディーもお手の物の万能な演技力で娯楽作品でも活躍。ドロンと共演した70年公開の「ボルサリーノ」は大ヒットした。