田村幸士 伯父・田村正和さんは「唯一無二の役者」再放送で役者としてのすごみを実感

舞台「沙也可~海峡を越えた愛~」の公演初日を前に、公開稽古を行い意気込みを語った(左から)夕貴まお、田村幸士=東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール
舞台「沙也可~海峡を越えた愛~」の公演初日を前に、公開稽古を行い意気込みを語った田村幸士=東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール
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 俳優の田村幸士(44)が8日、東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで舞台「沙也可~海峡を越えた愛~」(8日~12日、同所)の公演初日を前に、公開稽古を行い、意気込みを語った。

 文禄・慶長の役において、30万もの兵を率いる豊臣秀吉軍の非人道的な行為に抗い、李氏朝鮮・明軍に寝返った実在の人物「沙也可」(田村)の海峡を越えたラブストーリー。

 初演に別役として参加した田村は、座長として臨む今舞台に「お客さんに楽しんでいただく中で、期待に添いながらも、裏切ることが役者。再演が意味、価値のあるものにしていけたら」と力を込めた。

 伯父は、今年4月に心不全で亡くなった俳優の田村正和さん(享年77)。「伯父が亡くなって、作品が再放送されいるのを見ると『スゴいな』と感じます。役者として素晴らしいし、唯一無二の役者だと日頃感じています」と凄(すご)みを口にした。思い出について問われると「祖父の阪東妻三郎が東映の太秦撮影所を作って。その祖父が作った撮影所で父(田村亮)と伯父と、それぞれ仕事は別々だったんですけど同じ場所に立ち会うことができたことが、役者としてうれしかったですね」としみじみ振り返った。

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