フェルメール「窓辺で手紙を読む女」修復完了 キューピッドが現れた!
独ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館で、オランダの画家フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」の修復が終わり、報道陣に9日、公開された。フェルメールは画面上部にキューピッドを描いたが、死後に別人が上塗りで隠した。3年がかりで上塗りを取り除き、キューピッドの全身が現れた。
1657~59年頃の作品。手紙を読む女性の背後には修復前まで褐色の壁が描かれ、キューピッドが完全に覆われていた。
1979年のエックス線調査でキューピッドの存在が分かっていたが、フェルメールが壁を上塗りして覆い隠したと考えられてきた。2017年に壁の箇所から色彩サンプルを取って分析した結果、死後に上塗りされたことが判明した。
作品は東京都美術館や大阪市立美術館などでも公開予定。