ジャン=ポール・ベルモンドさん追悼国家式典 マクロン仏大統領「人生の一部が失われた」

 6日に88歳で死去した仏俳優ジャン=ポール・ベルモンドさんを追悼する国家式典が9日、パリのアンバリッド(廃兵院)で行われた。マクロン大統領は演説で「フランス映画の長きにわたる魅惑の時と私たちの人生の一部が失われた」と述べ、国民に愛されたスターの死を悼んだ。

 式典には遺族や閣僚、映画関係者らが出席し、ファンも内外に集まった。マクロン氏は映画「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」など数々の出演作に触れ「千の顔を持つヒーロー」と称賛。国旗に包まれたひつぎに「さようなら、ベベル」と愛称で呼び掛け、別れを告げた。

 1981年公開の大ヒット作「プロフェッショナル」のテーマ曲を軍楽隊が演奏する中、出発したひつぎを参列者らは涙と拍手で見送った。

 出席した仏俳優ジャン・デュジャルダンは報道陣に「フランスのほほ笑みだった」と、ベルモンドさんの陽気な人柄をしのんだ。

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