渡辺明名人が準決勝進出「昨年の雪辱ができるよう」 将棋日本シリーズ「JTプロ公式戦」

 2021年将棋日本シリーズ「JTプロ公式戦」の二回戦第二局が11日、東京・ABEMAスタジオで行われ、渡辺明名人(37)が木村一基九段(48)を99手で下し、準決勝に進出した。

 渡辺名人の仕掛けに木村九段が反撃する激しい攻防が繰り広げられたが、最後は渡辺名人が一気に攻めて押し切った。今大会初戦となった渡辺名人は「途中まで感じが良かった。その後木村さんの得意な展開になったけど、最後はうまくいった」と振り返った。

 次は10月16日の大阪大会で豊島将之JT杯覇者(31)と対戦。昨年も準決勝で顔を合わせ敗れているだけに「昨年の雪辱ができるように1カ月間、準備して頑張っていきたい」とリベンジを誓った。

 同棋戦は、昨年のJT杯覇者、タイトル保持者および賞金ランキング上位の棋士12人によるトーナメント。今対局は当初、熊本県で開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となり、ABEMAスタジオでの無観客実施に変更された。

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