オール阪神息子「M-1」2年ぶり2回戦進出「きょうもかもがわ」
ベテラン漫才コンビ、オール阪神・巨人のオール阪神(64)の長男、高田隆平(26)がメンバーの漫才コンビ「きょうもかもがわ」が15日、大阪市内で行われた「M-1グランプリ2021」大阪1回戦に出場。2017、19年に続く2回戦進出を決めた。
相方・松谷流行(26)とのコンビで7度目のM-1挑戦。高田が父親譲りの甲高い声で擬音を繰り出すなどし、2分間のネタをやり切った。客席が尻上がりの沸き方だったことについて、松谷が「前半、反応がなかった」といい、高田は「後半は思ったよりウケた」と振り返った。
同居する偉大な父・阪神からのアドバイスはなかった。高田は「この3日間、父親と口を聞いてない。仲が悪いんじゃなく、僕が家で無口なのと、父親がずっと『だんじり(祭)』の映像を見てるから」とした。
擬音については「(オール阪神の息子と)分かっていただければというのがあった。審査員への“圧”です」と冗談めかしてコメント。父親の映像での研究や直接伝授ではなく、「YouTube世代で、ヒカキンさんの映像とかを見てるんで」と“学習先”を明かした。
これまで3回戦進出経験はなし。高田は「夢を言ったら上まで行きたいけど、カベの2回戦突破が目先の目標」と力を込め、父親がタレント・長江健次の元マネジャーで、自身はアマ格闘家でムエタイのジムでインストラクターをする松谷も「3回戦まで行けたら」と、まずは次戦突破を目標とした。
高田は、どうしてもウケないときに父に相談したことがあるという。返ってきた言葉は「けい古せえ。(その上で)出続けたら、どっかのタイミングでウケ出す」というものだった。「父親は人格者。漫才の師匠というより、人生の先生」と尊敬してやまない。父の背中が少しでも見えるよう、相方とともに精進していく。
この日はほかにネイビーズアフロ、マルセイユ、ナナ、親指ダンサー、しょうせいとパパら計24組が2回戦進出を決めた。