落語家コンビ M-1初戦突破にホッ 三遊亭とむ、鶴瓶から「スベったら知らんで」と釘

 落語家の三遊亭とむ(37)と笑福亭べ瓶(38)が16日、大阪市内で行われた「M-1グランプリ2021」1回戦にコンビ名「三遊亭と笑福亭」として出場し、初戦を突破した。笑福亭鶴瓶の弟子・べ瓶は初参加で、三遊亭好楽を師匠に持つとむは、MBS・福島暢啓アナウンサーとのコンビで3回戦に進出した2018年以来の挑戦。2人は今年の「キングオブコント」にも参戦し、2回戦で敗退していた。

 初漫才は9月2日に都内で観客を前に披露する予定だったが、とむが8月下旬にコロナ濃厚接触者に認定されたため、10月8日に延期された。“ぶっつけ本番”となったこの日は慣れない2分間で「落語免許センター」ネタを披露したが、客層も若く爆笑とはならなかった。

 手応えはもう一つだった。とむは「全然ウケなかった」と肩を落とし、落語より間違いなく緊張したというべ瓶は「普段の15分、20分(の高座)と全然違う」と初体験を振り返った。とむがテレビ番組で共演した際、女優・かたせ梨乃と演技の話をしていたという“強心臓”を買って、ベ瓶を相方に指名して結成。思い切って、一門をコンビ名とした。ベ瓶は「落語は1番を取るためにやる芸じゃない。いかにトリの師匠に気持ち良く出てもらうかが仕事。こういうところに出ると刺激になる」と力を込め、早くも来年以降の参戦への色気も見せていた。

 べ瓶の師匠・鶴瓶ととむはMBSラジオ「ヤングタウン日曜日」で共演中。ベ瓶は「(鶴瓶)師匠から電話があって、(きょうの)ゴルフを誘われた。M-1に出ますんでと言ったら、『何、M-1?』って。とむに誘われてというと『ご愁傷さまです』って切られた」と笑わせた。好楽から「明るくていい。これからはM-1の時代だね」と歓迎されたとむだが、「鶴瓶師匠からは『“三遊亭と笑福亭”って鶴光と好楽と思われるかもしらん。スベったら知らんで』って言われました」と打ち明けた。

 10月6日にこの日と同じ大阪・心斎橋のSPACE14で独演会を行う予定のとむが「(本番中に)怖かった。同じ会場でと思うと」と明かすと、ベ瓶は「キャンセルしたら」とニヤリ。とむは「トラウマでやめますって言えない」と嘆くとともに、「ヤンタン」リスナーからのチクリも警戒したが、何とか面目は保った。

 実力者コンビだけに、ネタ時間が長くなれば、本領発揮となりそうだ。

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