【山田美保子のミホコは見ていた!】希林さんに似てきた美代ちゃん

 2018年に他界した樹木希林さんとのかけがえのない日々を綴った浅田美代子著「ひとりじめ」(文藝春秋社刊)が、希林さんの命日=9月15日に発刊。忽ち話題になっている。

 実は私は「時間ですよ」(TBS系)、「赤い風船」時代からの大ファン。「明星」や「平凡」などの切り抜きは今も保存しているし、近年も女性誌に美代子さんが出ていると必ずファイルして色々参考にさせてもらっている。

 美代子さんが行っていた美容院も聞きつけ、20代の頃からずっと通わせてもらっている。最近、そこの美容師さんたちが言うのは、「美代子さんは、どんどん希林さんに似てきていますよね」だ。たとえばヘアメイク。20代、30代の頃に比べると、劇的にナチュラルになっている。そういえばエステもスキンケア系のところに月イチ程度と聞いたことがある。ケミカルやマシンなどを駆使するサロンではないということだ。

 ファッションについても、かつては「JJ」や「25ans」が愛読書で、「ミーハー」を自認していたのに、いまはシンプルな装いが多い。センスが素晴らしく、芸能界きってのオシャレさんであることに変わりはないが、モノをたくさん持たなくなっているのではないか。

 女優としても、希林さんが“女優・浅田美代子”再生のために何から何までお膳立てしてくれた主演映画「エリカ38」(2019年)以来、存在感ある演技派に完全シフト。今年5月には「朝が来る」の演技が「第30回日本映画批評家大賞」助演女優賞に輝いた。監督・河瀬直美氏との縁は、希林さんがメインキャストで河瀬氏が監督・脚本を務めた「あん」(2015年)に美代子さんも出ていたからだ。

 思えば、同賞授賞式での美代子さんも“現れ”が希林さんによく似ていた。希林さんの着物で登壇したからだけではないだろう。

 16日の「バイキングMORE」(フジテレビ系)で希林さんについて語った美代子さんのVTRを受けた坂上忍は、「美代子さんもすごいんだと思いますよ。なんでこんなに軽やかに仕事をしてるんだろうって、いつも嫉妬したくなるくらい自然体の人」と評し、伊藤利尋アナは、「だから希林さんのリズムというものを受け継がれているのかもしれません」と。樹木希林さんの“語り部”というだけでなく、存在そのものが希林さんに近づいて来た浅田美代子。尽力し続ける動物愛護を含め、彼女の生き方からますます学んでいきたいと思う。

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