米映画文化と産業の拠点を目指しロサンゼルスに３０日オープンする「アカデミー映画博物館」が２１日、報道関係者に公開された。開館記念として催される宮崎駿監督展は、映像やデザイン原画などの展示を通じ、人気作品の魅力を深く掘り下げる内容となっている。宮崎監督の回顧展は北米で初めて。

　公開イベントに出席した俳優のトム・ハンクスは「（博物館の建設について）２０年にわたり話し合ってきたが、夢見てきたものを１０倍上回る出来となった。素晴らしい建物であり、驚くべき空間だ」と強調した。

　著名建築家レンゾ・ピアノ氏が手掛けた博物館は地下を含め７階から成り、ガラス張りのテラスや二つの映画館を備える。映画に関する幅広い資料を展示するほか、アカデミー賞の授賞式を疑似体験できるアトラクションもある。