ランちゃん「ただいま、野音」キャンディーズ解散宣言から44年 伝説の地でライブ

 ステージでポーズをきめる伊藤蘭
 キャンディーズが解散宣言をした日比谷野外大音楽堂で44年ぶりにコンサートを行う伊藤蘭(撮影・金田祐二)
 引退について会見するキャンディーズ=同年8月2日
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 伝説の3人組アイドルグループ「キャンディーズ」の元メンバーで、女優の伊藤蘭(66)が26日、東京・日比谷野外大音楽堂でコンサートを行った。同所は、1977年7月17日に解散を発表した会場。「普通の女の子に戻りたいっ!!」-。伊藤が泣きながら叫び、芸能史に残る名言が生まれてから44年。「ミキさん、スーさんのぬくもりをそばに感じられるのはうれしいこと」と思い出をかみ締めて28曲を披露した。

 「ただいま、野音。44年前のあの時から、全く変わらないたたずまいを見せて、再び迎え入れてくれました」と聖地凱旋に感慨。オープニングソングに「春一番」を選び、メンバーカラーの赤のコーディネートで色あせぬ名曲を歌い上げた。ファンは体に染みついた振りをそろえた。

 メンバーの藤村美樹さんは結婚を機に引退し、田中好子さんは2011年に亡くなった。芸能界に身を置くのは伊藤ただひとり。女優として確固たる地位を築いていたが、19年にソロ歌手デビューを果たした。

 「思い切って歌を再スタートしたことで、音楽が身近にあるワクワクした気持ちで日々が新鮮」と充実感を漂わせて、新アルバム「Beside you」の収録曲を熱唱。中盤以降に「ハートのエースが出てこない」、「年下の男の子」、「微笑みがえし」といったキャンディーズのヒット曲を畳み掛けた。

 「長い人生のほんの4年半でしたが、3人で心寄せ合って、泣いて笑った時間は大切な宝物」と回想。昭和から令和へと時代は流れたが、衰えを感じさせないパフォーマンスで客席を魅了。「エイジレスが好き!!年齢自虐ネタは封印したのに、私の悪い癖。誕生日なんて怖くないです」とファンに語りかけた。

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