複雑性PTSDとは 長期的なトラウマ体験などによる無力感、感情調整障害など
秋篠宮さまの長女、眞子さまが患っていると報じられた複雑性PTSDとはどんな病気だろうか。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、単純性PTSDと複雑性PTSDに分類される。
そのうち、複雑性PTSDは、家庭内暴力(DV)や、いじめ、児童虐待など長期反復的なトラウマ体験を受けたときに見られる、感情などの調整困難を伴うものである。
幼少期に親から厳しく育てられた。両親が常にけんかしていた。信頼していた恋人や友人に裏切られたことなども原因となることがあるという。
これに対して、単純性PTSDは、震災など大きな事故のあとに心の傷として残るものを差す。
複雑性PTSDの症状としては、感情調整の障がい、解離症状、身体愁訴、無力感、絶望を感じるなどがある。人と会うのが怖い、人のことが信じられなくなる、自己肯定ができなくなるなどの症状が起こるという。
治療法としては、認知行動療法、対人関係療法、薬物療法などが知られている。