仲本工事 バカ殿様座像を前にしんみり「日本の財産だった」
ザ・ドリフターズの仲本工事(80)が2日、東京・松坂屋上野店で開催されている「志村けんの大爆笑展」(17日まで)に“オープニング店長”として来場。昨年3月に新型コロナウイルス感染による肺炎のため亡くなった志村けんさん(享年70)に思いをはせた。
8月6日の大阪を皮切りに、来年12月まで全国10都市以上を巡る企画展。志村さんの笑いのルーツ、コント映像、衣装、等身大座像の「リアルバカ殿様」などが展示されている。朝6時から会場入りし、いち早く内覧したという仲本は「こんなシーンもあったなと思い出に浸っていた。10年以上前のものもあるかな。ファンの方の方が僕らより楽しめると思う」と期待を込めた。
志村さんとの突然の別れから約1年半。「わりと単純だから思い出に浸るとかはない。こういう機会に『こういうこともあったなー』で、いいんじゃないですかね。志村の思いまで背負ってコントしてたら、湿っぽくなるから」と思いやり、「何事も線引きをしていければいいんじゃないかな」と前を向いた。
それでも、座像を前にすると「話しかけたくなっちゃう。なんで先に逝っちゃったんだよ。カトちゃんが悲しんでるぞ」としんみり。加藤茶(78)、志村さんの熟練された掛け合いを振り返り、「カトちゃんもそれができなくなっちゃった。日本の財産だったからね」と思いをはせた。