村上春樹氏同級生 西宮市内の母校で発表見守り「残念」「また来年」

 ノーベル文学賞の発表が7日、スウェーデン・ストックホルムで発表され、日本の作家、村上春樹さん(72)の受賞は今年もならなかった。

 村上さんの母校である兵庫県西宮市立香櫨園小学校には6年時の同級生の頭井治男さん(72)と内堀均さん(72)、教職員ら約15人が発表の中継を見つめた。ここ数年、同校で見守る頭井さんは「やっぱり残念ですね。2人取ったらええのにね」と肩を落とした。

 6年時の担任で、教え子を熱心に応援していた小谷喜代子先生が15年に死去。「先生に報告したかったか」と聞かれた内堀さんは「毎年そうですね」と無念の表情。頭井さんは「また来年。生きてる限りね」と見守り続けることを誓った。

 平野直文校長(55)は「10月の朝会で『大先輩の村上春樹さんがノーベル文学賞の受賞可能性があるから、楽しみに待っておこうね』と児童に伝えていた」と明かした。

 同じく母校である兵庫県芦屋市立精道中でも同級生らが中継を見守った。1年時に同級生だったという久津那謙さん(72)は「もう年中行事のようなもので、来年はもっと多くの同級生と見守りたい」と話した。

 村上さんが命名した高橋人生堂書店(岡山県倉敷市)の高橋頼子店主(70)は「受賞を見届けるまでお店は続けたい」と話した。

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