辻元清美議員、赤木氏妻の手紙全文読み上げる 岸田総理は神妙表情
立憲民主党の辻元清美議員が11日、国会での衆議院代表質問で、いわゆる「赤木ファイル」を記した財務省近畿財務局の職員・赤木俊夫さんの妻、雅子さんの手紙全文を読み上げ、岸田文雄総理へ回答を迫った。
辻本議員は「先週、森友公文書改ざん問題で自殺に追い込まれた赤木さんの妻、雅子さんにお会いしました」と切り出した。雅子さんへ「どんな思いでお手紙を出したのですか」と聞いたといい、雅子さんは「岸田総理は人の話を聞くのが得意なので、私の話も聞いてくれるかと」と答えたという。
辻元議員は「(手紙を)読みましたか?御返事はされるのですか?お答え下さい」というと、雅子さんが岸田総理へ送ったという手紙全文を読み上げた。NHKの中継カメラでは、読み上げる辻元議員の横で神妙な表情を浮かべる岸田総理を映し出していた。
岸田総理は、赤木氏へ「ご冥福をお祈り申し上げたい」とした上で「ご指摘の手紙は拝読しました。内容はしっかり受け止めさせて頂きたい」と回答。さらに現在は民事において「原告被告の立場にある」とし「返事は慎重に対応したい。裁判の過程において、まずは裁判所の訴訟指揮に従いつつ、丁寧に対応するように財務省に指示を行った」などとも答え、最後に「今後、行政において疑惑を招くような事を二度と起こさないよう」などと語った。