コロナ新規感染急減 医師も困惑、原因「分からないまま終わるかも」
大妻女子大学特任教授で医師・医療ジャーナリストの森田豊氏が11日、TBS・CBC系「ゴゴスマ~GoGo Smile」に出演し、新型コロナウイルス新規感染者の急減について、原因が「分からないまま終わる」可能性を示唆した。
新型コロナの新規感染者が東京では10日、60人だった。最多は大阪の105人で、福島、山梨、和歌山、鳥取、島根、香川、徳島、高知、鹿児島では0。全国でも553人で今年最小の数字だった。8月19日には東京だけでも10倍の5534人だったため、1カ月半で1/90になった形だ。
急激ともいえる減少傾向に、コメンテーターとして出演していた東国原英夫は「減った原因を専門家の方はとにかく全力で分析してほしい。政治行政は第6波が来るんであろうと専門家が予測されてるので、万全を期してほしい」と求めた。
「専門家」に当たる医師の森田氏は「ロックダウンしないでここまで下がったっていうのはなかなか解説が難しい」と困惑の表情。毎週、医師を10人ほど集めてオンラインミーティングしているが、医師の中でも50%は「ワクチン接種率の急激な上昇、世間の緊迫感」と理由づけられるが、残りの50%については「分からない」「不思議だ、マジック的だ」と説明できずにいるという。
森田氏は「医学っていうのはなかなか論理的にいかないところもあって」と前置き。「懸命に努力して調べることも大事なんですけど、分からないままで終わるという可能性も0ではないかなと」と予測を示した。