宝塚月組新トップスター月城かなと 博多座でお披露目開幕
宝塚歌劇団月組新トップスター・月城(つきしろ)かなとのお披露目公演「川霧の橋/Dream Chaser」が11日、福岡・博多座で開幕した。
「川霧の橋」は山本周五郎の「柳橋物語」「ひとでなし」の2作品をもとに、1990年に当時の月組トップだった剣幸とトップ娘役・こだま愛の退団公演として上演。実に31年ぶりの再演となった。月城は新トップ娘役・海乃美月(うみの・みつき)とのコンビの姿も美しく、人間の愛や哀しみといった機微をうがった。
またショーでは日本物の芝居のしっとりとした世界から大きく趣を変え、パワフルさ全開。舞台狭しと歌い踊り、フィナーレでは大きな白い羽根で階段を降りてきた。
月城は09年、宝塚歌劇団に95期生として入団。雪組に配属直後から圧倒的美貌で、早くから注目された。同期には花組トップの柚香光(ゆずか・れい)と星組トップの礼真琴(れい・まこと)がおり、3人目のトップスターとなった。同期で3人以上のトップを輩出したのは78期以来となる。
11月3日まで。