維新・松井一郎代表「日本は沈みゆくだけの運命」 衆院解散に「一刻の猶予もない」と決意表明
衆議院が14日、解散した。今月19日の公示、31日投開票の衆議院選挙に向け、選挙戦がスタートした中で、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長が談話を発表した。
維新は規制改革を旗印に掲げ、自民党との対立軸を明確化しているが、松井代表は「臨時国会では、衆参両院本会議で岸田総理の所信表明演説と各党代表質問が行われたが、新政権がいったい、どこへ、どのように国の舵を取っていくのか、おぼろげのままだった」と、まずは新内閣の問題点を指摘した。
「真の改革政党」として、第3極を目指す維新。現有10議席の維新だが、党単独で法案を提出できる21議席を衆院選での「最低ライン」とし、第一次としてこの日は91人の候補者擁立を併せて発表した。
副代表の吉村洋文大阪府知事も既に、「対立軸は明確になった。自民党と正面からぶつかっていく」と、野党としての立場を示している。松井代表も「改革を置き去りにした日本は沈みゆくだけの運命にあるといっても過言ではない。日本の再生に向けて、真の「改革」をやるのか、やらないかである。もはや一刻の猶予もない」と危機感を言葉にした。
その上で日本維新の会の代表として「日本の未来を切り開くための国家ビジョン「日本大改革プラン」を前面に掲げ、90人を超える同志たちとともに全力で闘い抜く」と所信表明。「必ずや前進をはたし、国家の危機に向き合わない与野党から、日本を取り戻す決意である」と、改めて自民党との対立軸を明確化した。