籠池諄子氏 衆院選正式出馬で第一声 森友問題にも言及「限られた命、本音で」
学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長(68)の妻・諄子氏諄子氏(64)が19日、衆議院議員選挙(31日投開票)に大阪5区から無所属で出馬し、大阪・JR塚本駅前で出陣式を開いた。
「かごいけじゅんこです 衆院選挙の準備ができました~」と自身の掲げた選挙公約を、リズムに乗せた歌が流れるなど手作り感満載の選挙がスタート。第一声前には「緊張しちゃってね~」と、駅構内のトイレに走るなど、いきなり“大阪のおばちゃん”の一面をのぞかせた。
掲げた選挙公約は7つ。
(1)森友事件の真相究明
(2)司法改革
(3)カジノ・大阪万博反対(IR反対)
(4)消費税ゼロ
(5)学校教育の自由化
(6)ストーカーいじめ行為の犯罪究明
(7)政令指定都市大阪の潤沢な資金を、大阪府から大阪市に返してもらう
約30分の出陣式を終えると、「森友事件だけに関わらず、被害者を加害者にしてしまう。司法の改革が急がれる」と強調。「300日間の拘留とか、不条理なことばかりが続いたんですが。自分の頭の中ではいつも、絶対にこれでよくなると思っている。限られた命。本音でいきたい」と声を大にして訴えた。
さらに、「いま、安倍昭恵さんに言いたいことは?」と問われた諄子氏は「なんで隠す必要があったのか。それは政治家が正直にならないと。ウソの社会をつくっていくだけですから」と続けた。
籠池夫妻は国から補助金をだまし取ったとして詐欺罪などで一審有罪判決を受け、控訴中。諄子氏は森友学園元職員で、大阪5区内の大阪市淀川区出身。夫も同席した8日の会見では、詐欺容疑で逮捕された後に長期間勾留されたとして「人質司法を変えたい」と司法制度改革を訴えた。「私たちは被害者なのに、(詐欺の)加害者にすり替えられた」と不満も示し、森友学園問題の再調査を掲げている。
今後は選挙事務所などは構えず、街頭演説を中心に選挙戦を戦っていくという。