彩吹真央 五重人格のヒロイン演じ「宝塚時代のすごみ出したら止めてと」
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元宝塚歌劇団雪組男役スターの彩吹真央が20日、東京・よみうり大手町ホールで、主演舞台「五番目のサリー~The Fifth Sally~」(21日~30日、同所)の初日を前に舞台稽古を行い、意気込みを語った。
「アルジャーノンに花束を」など、数々の名作を生んだ作家ダニエル・キイス氏の同名小説を舞台化。彩吹は、自分の中に四つの異なる人格を持つ悩みを抱えるヒロイン、サリー・ポーターを演じる。
“五重人格”という難役に「宝塚時代のスゴみを出したら、『ちょっと、男役すぎるのでやめてください』と言われたり…」と苦労を打ち明けつつも、「役者冥利(みょうり)に尽きる役。多重人格を演じることへの快感が芽生え始めました」と手応え。
本番を前に、「コロナ禍で自分を見つめ直す機会が増えたと思うんですが、人間って複雑でいいんだなという優しい気持ちになっていただけたら」と願いを込めた。