木下優樹菜さんの賠償40万円は安すぎとバイキングで識者 坂上忍も「40万か…」

 元タレントの木下優樹菜さんにインターネット上で脅され、精神的苦痛を受けたとして、東京都のタピオカドリンク店の店長が木下さんに1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、脅迫行為・名誉毀損(きそん)を認定し、木下さんに40万円の支払いを命じた。

 28日放送のフジテレビ「バイキングMORE」では、MCの坂上忍が「40万か…と感じた方は多いのでは?」と金額の低さに疑問を呈した。

 コメンテーターとして出演した若狭勝弁護士は「これまでの判例では慰謝料は100万円くらいしか認められていないが、最近の判例では、侮辱罪に対しては懲役刑を認めようという国会の動きもある。それからすると、100万円くらいを考えるべきだったのでは」と見解を示した。

 番組にコメントを寄せた弁護士法人・響の西川研一弁護士は「判例でいえば打倒な金額だが、影響力の高い芸能人による行為。その身分を理解しながらも炎上を駆り立てたという責任をもう少し考慮してもよかったのでは?」と指摘した。

 タレントの薬丸裕英は「金額については精神的な苦痛を受けた側はがっかりしたと思う。ちょっと低いと思う」と話した。

 若狭弁護士はまた、第2回の口頭弁論が昨年11月に行われてから約1年たっての判決に、「和解交渉を水面下で行ったが、話し合いがつかなかったということ」と説明した。

 木下さんは姉が勤務していた同店とトラブルになり、2019年9月、店長に「事務所総出でやりますね」などのメッセージを送信。同10月には、店名が分かる商品の写真に「給料ちゃんともらえず」とのコメントをつけて投稿した。

 判決では、沢村智子裁判長は「脅迫に当たる」とし、給料に関する投稿も「真実ではなく、店長の社会的評価を低下させた」と認定した。

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