橋下徹弁護士が２日、ＴＢＳ系「ゴゴスマ～ＧＯＧＯ！Ｓｍｉｌｅ！～」に出演。衆院選で躍進した日本維新の会に関して、松井一郎代表が現在の大阪市長任期限りで引退するとして、吉村洋文副代表は大阪府知事職に専念するとして、いずれも次期代表選に立候補しないとしていることについて解説を行った。

　橋下氏は「本当は維新の内部は松井さんに継続してやってもらいたいというのが本音です」と説明した。

　現在、原動力である地域政党・大阪維新の会の代表を務めている吉村氏に関して、橋下氏は「吉村さんなんですよ、これまた難しいのが。本来だったら、吉村さんが（日本維新も）代表だって、普通そう思うじゃないですか、みんなが」と指摘。ただ「彼もそういうポジションとかに全然こだわりがないので、大阪府知事の仕事に専念したいと。だけど吉村さんが代表に就かなかったら、今の維新の期待度が継続するかってのがある」と述べた。

　一方で、橋下氏の後任となった吉村氏も、当初は知名度が低かったとも指摘。そのうえで、「吉村さんのところにチームがある」と、かつて橋下氏が大阪都構想を推進するための若手メンバーを募り、吉村氏をリーダーに指名したことがあると明かし、現在も「周りに同じ世代のメンバーがいて、いまそのメンバーが国会議員に当選している。いるんですよ、吉村世代が。（次期代表選で）そこが手をあげるかどうか」と語った。

　ただし橋下氏は今回の躍進は「おそらく吉村さんの府政」と指摘。「今の（維新の）国会議員団に懸念を感じているのは、既存の普通の政党のようになっていっている。維新国会議員団にイメージあります？なんか違いあるの？と。その認識が足りないんじゃないか。ベンチャー政党として暴れまくることに、今後期待」と語った。