東海大教授の金慶珠氏が６日に放送された読売テレビ「今田耕司のネタバレＭＴＧ」にゲスト出演。韓国の政治について「おかしいとみんな思っている。韓国は文化は一流、企業もほぼ一流、政治は四流」と例えた。

　番組では韓国の次期大統領候補に挙がる李在明氏を解説。金慶珠氏は「この人が大統領になったら日本、大変だよって言いたいくらい、豪腕だしやり手。政治のプロ的な感覚。普通の政治家ではない」と話した。

　一方で、李在明氏の特徴として「彼は文在寅政権と違って、イデオロギーとか思想にほとんど興味がない。実際に利益があればそのために何でもできる。日韓関係にも、歴史認識問題にこだわるよりは、利益につながるとなれば日韓友好に手のひらを返したようにすることも十分。リスクが高い分、可能性もある」と分析した。

　李在明氏には市長時代の都市開発事業を巡る不正疑惑、兄嫁を罵倒する音声データ流出、飲酒運転や公選法違反など前科４犯、女優との不倫疑惑などスキャンダルも絶えない。ＭＣのタレント・今田耕司が「１００％、任期終わったら捕まる大統領（のパターン）じゃないですか！」とツッコむと、金慶珠氏は「彼は疑惑について否定している。支持者は、彼は潔白だと信じている」とした。

　韓国で歴代大統領の多くが何らかの容疑をかけられていることについては「そこは政治が魔物なわけ。大統領は帝王的といわれるように、すごい権限を持っている。お金は権力があるところに集まる。大統領が直接受け取ることはないが、側近や親戚、秘書に不正な流れがあったとなると徹底的にたたく」と理由を説明した。

　今田が「韓国の普通の人は『うちの国おかしくない？』とならないんですか？」と、前大統領が逮捕される事態を国民がどう感じているのかと不思議がると、金慶珠氏は「政治はおかしいとみんな思っている。韓国は文化は一流、企業もほぼ一流、政治は四流です」と辛口に例えていた。