藤井聡太三冠 羽生善治九段に勝利し無傷の4連勝 王将挑戦グイッ
将棋の藤井聡太三冠(19=王位・叡王・棋聖)が9日、東京・将棋会館で指された第71期王将戦挑戦者決定リーグで、羽生善治九段(51)=同右=に106手で勝利した。7人総当たりのリーグ戦で無傷の4連勝となり、渡辺明王将(37=名人・棋王の三冠)の挑戦へ近づいた。
昨年の王将リーグ初戦では、羽生九段に初めて敗北。1年ぶりの天才同士の対局は、藤井三冠が圧巻の寄せで勝利。矢倉戦となったが「受け一方になって自信のない展開だった」と苦しい局面を乗り越えて勝利をつかんだ。残り2戦に向け「挑戦を意識せずに次の対局に臨めれば」と意気込んだ。
羽生九段はここまで3勝1敗だったが、挑戦が遠のく2敗目。「次も全力を尽くしたいと思います」と前を向いた。