瀬戸内寂聴さん「十分に生きた我が一生」99歳誕生日にインスタで死生観つづる
尼僧で作家の瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんが9日、心不全のため死去したことが11日、分かった。99歳。瀬戸内さんはインスタグラムも行っており、生前最後の投稿は8月30日。マスクを頭に乗せたおちゃめな一枚だった。
訃報が伝えられた11日、瀬戸内さんのインスタグラムには寂庵にある「寂」と書かれた石の写真がアップされ「作家・僧侶の瀬戸内寂聴は、2021年11月9日、永眠いたしました」と訃報がつづられている。
寂聴さん自身が投稿したのは8月30日が最後。マスクを頭に乗せたおちゃめな一枚で、「私は風邪も引かず、コロナに感染することもなく、元気に過ごしています」と近況を報告。「コロナはいつになればなくなるのでしょう。100年近く生きてきてこんなことは初めてです」とも投稿し「マスクは私は鼻が低いから苦手です」と締めくくっている。
5月26日の投稿では、99歳の誕生日の様子をアップ。「99歳まで生きて、長すぎた一生だと思います。様々なことを人の何倍もしてきました。全てに今は悔いがありません。十分に生きた我が一生でした。死に様は考えません。自然に任せます」と死生観についてもつづっていた。