藤井聡太竜王、年度内に五冠の可能性 王将戦挑戦者決定リーグで首位独走中
第34期竜王戦七番勝負を制して史上最年少四冠を達成した、将棋の藤井聡太竜王(19=王位・叡王・棋聖との四冠)が14日、対局地の山口県宇部市の「ANAクラウンプラザホテル宇部」で一夜明け会見を行った。
藤井竜王は年度内に五冠の可能性を残している。現在進行中の王将戦挑戦者決定リーグは7人の総当たり戦で、2戦を残し無傷4連勝で首位独走中。リーグ1位抜けで渡辺明王将(37=名人・棋王との三冠)への挑戦権を得る。王将戦七番勝負は例年では1月から始まる。
タイトル八冠のうち、残る王座、棋王はすでに挑戦者決定トーナメントで敗退しており、挑戦は来期以降だ。名人への挑戦は最短で再来年度になる。
名人に挑戦するには10人総当たりの順位戦A級で1位になる必要がある。藤井竜王は1つ下のB級1組所属。13人の総当たりで現在6勝1敗、上位2人に入れば来期A級に昇級できる。谷川浩司九段(59)の持つ21歳2カ月の最年少名人記録を更新するには、ノンストップでA級に昇級した上で挑戦権を獲得し、タイトルを奪取しなければならない。