若狭勝氏が解説 木下都議「執行猶予だと議員を続けることはできてしまう」
TBS系「ひるおび!」が22日、過度の疲労による入院、自宅療養から21日に公務に本格復帰した小池百合子都知事が、無免許で当て逃げ事故を起こしたことを隠したまま当選した木下富美子都議に辞職を促したことを取り上げた。19日に東京地検が在宅起訴(道路交通法違反)した木下都議の今後について、元東京地検特捜部副部長の弁護士・若狭勝氏は「判決は執行猶予がつくのはほぼほぼ間違いないと思いますので、それだけで失職ということにはならない」と見通した。
番組では、小池都知事が木下都議について聞かれ「今の状況を理解できない人ではないと私は考えておりますし、自らが出処進退をただしていくことについて彼女自身が決することを私は確信している」などと話したことを報道。
リモート出演した若狭氏は、今回検察が裁判をせずに罰金刑を科す略式起訴ではなく在宅起訴としたことに「一般人であっても常習性の無免許運転は懲役刑の裁判になるということが多いわけだが、今回は今年の5月6月、つまり都議会議員の現職にありながら無免許運転を常習として行っていたということなので、これはもはや罰金では済ますことができないという検察の判断があったと思う」と解説。
だが、判決に執行猶予がつくのはほぼ間違いないと予測。「木下議員の失職というのは実刑が確定しないと失職にならないので、執行猶予だとそれだけで失職ということにはならない。ですから、依然として今後判決が出たとしても、その限りでもいまだ都議会議員を続けることはできてしまうということなので、他の方法を考えなければいけない」と話した。