北村義浩氏、韓国ワクチン製造の「自画自賛」に警鐘 効力の差「非常にある」
日本医科大学特任教授の北村義浩氏が25日、TBS系「ひるおび!」に出演し、韓国で新型コロナウイルスの感染者が急増している原因の1つを、国ごとの制作過程と分析した。
韓国はワクチン接種率が79・2%と高いレベルにありながら、24日の新規感染者は4116人、重症者も586人と過去最多となっている。ワクチンはファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ヤンセンファーマ(ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門)。韓国保健当局はアストラゼネカ製を接種した高齢者が「相対的に予防効果が低い状態で、時間がたってさらに低下している」としている。
韓国保険当局はファイザー製は5カ月で抗体価が約半分に、アストラゼネカ製では3カ月で抗体価が半分以下になるという調査結果を示している。これに北村氏は「韓国は、メーカーであったり研究論文になってるものよりもさらにスピードが早い感じがします」と付け加えた。
アストラゼネカはライセンス契約でそれぞれの国で生産している点に注目。「レシピをもらって『各ご家庭でこの料理をお作りください』と言われているので、レシピ通りにできたか」と製造過程がポイントとした。
製造したワクチンはそれぞれの国で検査しているため「自分で作って、自分で味見して『うまいじゃん』って言ってる」と表現。「うまい(=効き目のある)ものができてるうちはいいんだけど、案外、自画自賛」とチェックが甘くなっている可能性を指摘した。
司会のホンジャマカ・恵俊彰が「有効性に差がある可能性があるってこと?」と尋ねると、北村氏は「非常にあると思います」とズバリ。「同じ1ミリリットルでも同じ効力感があるかは、国によって違う可能性はあると思います」と警鐘を鳴らした。