鬼束ちひろ容疑者「パニックになった」 友人のために呼んだ救急車蹴った疑いで現行犯逮捕
シンガー・ソングライターの鬼束ちひろ容疑者(41)が器物損壊の疑いで警視庁渋谷署に現行犯逮捕されたことが28日、分かった。同日午後4時半ごろ、東京・渋谷区恵比寿西の路上で、友人女性のために駆けつけた救急車を蹴った疑い。
鬼束容疑者は当時、現場近くで友人女性とパチンコをしていたと説明。友人が体調が悪くなったため、救急車を呼んで乗せるところだった。消防から警視庁に通報があり、署員が現行犯逮捕した。署によると同容疑者は「通行人に嫌味を言われ、パニックになった」などと供述している。
パチンコ店に隣接する飲食店店員によると「店前が騒がしくて出てみると、泥酔した30~40代の女性がうずくまっていた。救急隊員が『大丈夫ですか』と声をかけた際に、その女性が『触らないで』と手を振り払っていた。救急車、消防車、パトカーが来ていた」と目撃情報を証言した。
鬼束容疑者は午後10時50分ごろ、逮捕された渋谷署から、薬物検査のために病院に移送された。移送された車の中では、報道陣のカメラを避けるようにかがんでいた模様だ。
鬼束容疑者は、2000年8月にリリースした「月光」がヒットし、神秘的な歌声と美貌で一躍注目を集めた。01年2月発売の4枚目シングル「眩暈/edge」が第43回日本レコード大賞の作詞賞を受賞した。
歌手として脚光を浴びる一方で、03年9月に声帯結節手術のために年内の活動を休止して以降はトラブルも多かった。18年7月には、自身のインスタグラムで15年に一般男性と結婚していた事を公表していた。
所属レコード会社は、「現在、事実確認がまだ取れていない状況」としている。
◆鬼束ちひろ(おにつか・ちひろ)1980年10月30日生まれ、宮崎県出身。2000年、シングル「シャイン」でデビュー。ドラマ「トリック」の主題歌「月光」がヒットし、ファーストアルバム「インソムニア」がオリコン1位を獲得、ミリオンセラーとなり、日本ゴールドディスク大賞ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞。01年、「眩暈」で日本レコード大賞作詞賞。最新作は今年5月リリースのライブBD&DVD「LIVING WITH A GHOST」。