宝塚花組・希波らいと 新人公演初主演 プレッシャーも「丁寧に向き合いました」
宝塚歌劇花組「元禄バロックロック」の新人公演が30日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、希波(きなみ)らいとが初主演を果たした。
花組としては2年ぶりの新公での初主演。「今回こそはできるかもとお稽古しても、出せない悔しさがありました」と2年間の新公中止を振り返った。それだけに、舞台上から客席を見て「感慨深いものがありました」と幕開きを振り返った。
また公演前日、初めてライティングをしての舞台稽古では「照明がまぶしくて、自分が真ん中にいるかどうかもわからなくて。かなりのプレッシャーを体感しました」と初主演の重みも感じ取っていた。だがいざ本番となると落ち着いた芝居を披露。本役の柚香光(ゆずか・れい)からは、芝居の本質的な部分である、クロノスケの誠実さの表現を教えてもらった。「誠実さと言葉にするのは簡単ですが、体現するのは大変。セリフ一つひとつに丁寧に向かい合いました」と振り返った。
希波は2017年初舞台の103期生で、宙組・亜音有星(あのん・ゆうせい)に続く主演となった。177センチの舞台映えする容姿。研3で「花より男子」(TBS赤坂ACTシアター公演)のメインキャストとなるF4のひとり・西門総二郎役に抜擢されるなど、早くから注目されていた。
今回、相手役のキラを務めたのは104期の美羽愛(みはね・あい)。花組設立100周年での客入れしての初ヒロインに「節目の年に新公をさせて頂けること、心からの感謝です」と笑顔を見せていた。