大竹しのぶ 五輪閉会式の余裕を三谷幸喜氏からいじられる「知らなかったんでは」
女優の大竹しのぶが1日、大阪市内で舞台「ザ・ドクター」(2~5日、兵庫県立芸術文化センター。ほかに豊橋、松本、北九州公演)のPR取材会を行った。
26日の北九州公演千秋楽まで気の抜けない大竹は「今年はどういう年だったか」と聞かれ、「(1月の)『フェードル』から3本芝居をやって、客席にお客さまがいるというのがこんなにありがたいこととは思わなかった」と昨年から続いたコロナ禍での1年に触れた。
「年末年始のこれを楽しみに乗り越えようというものは?」という質問には「ない」と苦笑い。直後に、10月に開幕した今作で1公演終わるごとにスタッフで円陣を組み、「よ~、ポン!」と“1本締め”を行っていると告白。「その『ポン!』のために生きるという感じ。(舞台中は)明日のことを考えないで眠れることはない」とした。
また、今夏の東京五輪閉会式への出演を振り返った。世界中から注目される場で堂々としたパフォーマンスを披露した大竹は、清水ミチコから「何であんなに何回も出たみたいにできるの?」と聞かれたと打ち明けた。さらに、三谷幸喜氏からは「(五輪と)知らなかったんじゃない、この人。『オリンピックって知りません』ってスーパー出せば」といじられたという。
大竹は過度な緊張がなかった理由を「目的がハッキリしていた。子供たちと一緒に未来へ行こう、未来へ祈ろうって。だからうまくやろうとか、失敗しないようにとか思わなかった」と説明。「これから(の大舞台で)も、目的に向かってやればいい」と今後の仕事へつながったと明かした。