長嶋一茂、IOCバッハ会長の対応に疑問「立ち位置がわかんない」 中国・彭帥問題で
元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が3日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の対応に疑問を呈した。
番組では、女子テニス協会(WTA)が中国開催の大会を中止すると発表したことなどについて議論。WTAの決定を受けて、IOCが彭帥と2度目のテレビ電話を行ったことを公表。先月の1回目のテレビ電話では、バッハ会長と彭帥とのテレビ電話の様子を公開したが、今回は写真もなく、電話の詳細についても触れなかった。
一茂は「WTAの会長は素晴らしいと思います」とビジネスよりも人権を優先させたWTAの決断を評価する一方、「IOCのバッハ会長の立ち位置というのがよくわかんないんだよね。もし来年、北京五輪やらないとなったら、いまこういう形でこの方は出てくるのかなあ。彭帥さんをちゃんと守らないといけない立場だと思うんだけど。守っているんであれば、事実確認をちゃんとさせてくれる情報を出さないといけない。つまり映像であったり、音声であったり、彭帥さんが安全なんですよと世界的に発信しなければいけない立場なのに。そこをやらない理由が理解できない」と半ば呆れるように話した。
一茂は五輪についても触れ「今年のオリンピックは日本勢が大健闘して、いいオリンピックだったと思いますけど、オリンピックのあり方というのは別で、ちゃんと考えないと。IOC主導で良かったのかなというところはまだ疑問は残っている。バッハ会長が出てくるのであれば、事実確認して情報出さないといけないと思いますよ」と厳しく語った。
また、テレビ朝日の玉川徹氏は「中国は人権よりも政治体制を優先させる。そこにIOCがどうかんでいくのかなといったら、理念じゃなくお金なんだなと。お金のIOCと理念のWTAですね」とバッサリ切り捨てていた。