主人公は「見た目ハッピーも画数不幸」設定 「アンラッキーガール!」占い監修シウマに聞く

 女優の福原遥(23)が主演する日本テレビ系ドラマ「アンラッキーガール!」(木曜、後11・59)が9日に最終回を迎える。最凶にツイてない世界一不運な女性3人の奮闘を描き、劇中にもさまざまな占いが登場する異色作。役名や部屋の配置など細かな設定まで占い監修の琉球風水志シウマ(43)によって決められているのが特徴だ。バラエティー番組で今をときめく希代の占い師にドラマ設定の裏側を聞いた。

 全編を占いが彩る異色作は、シウマの雑談から生まれた。今まで視聴者として「ずっとドラマを観ながら『役名、タイトルの画数が合ってないなぁ』と思っていた」と笑う。6月ごろ、プロデューサーに「占いドラマ」の話をしたところ、とんとん拍子でプロジェクトが進行。占い監修としてタイトルや役名、生年月日に至るまで、細部にこだわって構築することとなった。

 福原演じる主人公の福良幸(ふくら・さち)は一見、運気のよさそうな名前だが「見た目はハッピーそうだけど、画数は不幸になる」よう設定。幸の家は、風水的には運気が上がるよう物が配置されており「例えば、玄関に干支(えと)のものを置くのは家内安全。玄関マットは必要で、いろんな土地の影響を受けて帰ってきたときのフィルターになってくれる。あの部屋をマネしてくれたら運気が上がります」と、フレグランスに入るディフューザーの本数にまで意味がある。

 もともとシウマは、名門・沖縄水産高校の野球部でセンバツ出場経験もある球児。占いとは無縁の生活を送り、野球進学した大学2年生になっても半信半疑だったと明かす。

 だが、風水師の母による「占術を駆使したアドバイス」がことごとく当たることで3年から本格的にアドバイスを取り入れ、盗塁王を獲得。卒業後に野球の道を断念すると、沖縄にある占いの学校に通った。上京してインストラクターをしていたところ「占いの当たる青年がいる」と書籍出版の話が舞い込み、現在に至る。

 本作のプロデューサーに「不幸の始まるきっかけはありますか?」と聞かれた際には、こう返した。「体の左側に起こることは不幸の始まり」。劇中でも、不幸の前には幸の“左側”に何かが起こる。他にも水漏れなどが前兆で「反面教師みたいに、観ていただけるとトラブルを回避できるようになっています」とシウマ。前代未聞の開運ドラマが、未来の自分を助けてくれる…かもしれない。

 ◇シウマ 1978年6月13日生まれ。沖縄県出身。沖縄水産高校の野球部時代、寮で霊感に目覚め、毎夜、霊に悩まされるように。喫茶店やカーテン屋、服屋などで働いていた母が、シウマを助けるために風水を始める。大学時代まで母の占術的アドバイスが野球の結果に結びついたたため、姓名判断や九星気学を研究。「琉球風水」や独自に考案した「数意学」を駆使して10万人以上を鑑定し、フジテレビ系「突然ですが占ってもいいですか?」などで活躍。著書多数。

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