橋下徹前大阪市長が９日、フジテレビ「めざまし８」に出演。日本維新の会の杉本和巳衆院議員が政治資金活動費で４万３０００円のほら貝を購入したことが明らかになったことに対して、「とんでもない勘違い」と憤慨した。

　杉本氏の事務所は「選挙の出陣式で景気づけに吹くために買った」と説明。杉本氏も８日、「想定は私自身が吹くです。何度か挑戦しましたけど、みなさまに聞いていただくほどの大河ドラマのような音は出せなかったのが本音です」と実際には使用しなかったことをさばさばと語った。その上で「政治活動という認識で問題があれば改めたい」とコメントしたという。

　橋下氏は「勘違い」と切り捨てたあと「維新の国会議員団は自分の力で受かった人はいない。松井さんや吉村さんの知名度で受かった人がほとんど。維新の国会議員の会議の様子をインターネットで見ると、いつのまにやら永田町で何十年政治家やってるんだという雰囲気になってます。全然フレッシュ感がない。お金に関してものすごく厳しくいこうという雰囲気もない。こういう問題は今後も出るんじゃないかな」と予告した。さらに政務活動費の厳しいルールがある地方議員から修行することを求めた。

　ほら貝購入は昨年１１月、杉本氏の政治資金管理団体が備品・消耗品として収支報告書に計上。修正を検討しているという。