立民2議員“ブーメラン”コロナ助成金受給 若狭勝弁護士「違和感がある」

 元衆院議員の弁護士・若狭勝氏が15日、フジテレビ系「めざまし8」に出演し、立憲民主党の2議員の政党支部がコロナ対策の助成金を受け取ったことを「違和感がある」と切った。

 立民の阿部知子氏衆院議員と岡本章子衆院議員がそれぞれ代表を務める政党支部が、新型コロナ対策の助成金を受け取っていたと公表した。コロナ禍で学校が休校になり、子供の世話のために仕事を休まざるを得なくなった保護者の雇用者に支払われる「両立支援等助成金」。阿部氏の支部は約24万5000円、岡本氏の支部も約3万円、私設秘書の休暇分として受け取っていた。すでに返金の手続きを進めているという。

 司会の俳優・谷原章介は、本来の助成金の目的どおり、仕事を休んだ本人にお金が入っていれば「気持ち悪さはない」とやみくもな批判にならないようコメントした。しかし、若狭氏は助成金が政党支部に入っているとされる点を疑問視。「政党支部っていうのはある意味、政党そのものなんですね。政党は国民を支援する側。お金をもらってるのは違和感がある」と指摘した。さらに「法的には問題ない」とみられているにもかかわらず返金手続きを始めていることにも「『返金するぐらいのことをするな』という一言につきる」と手厳しかった。

 コロナ禍における助成金については、衆院選で落選した石原伸晃氏が代表を務める政治団体が雇用調整助成金を受給していたことが発覚。石原氏は内閣官房参与を辞任した。立民の小川淳也氏は13日の衆院予算委員会で岸田文雄首相に「任命責任」を追及し、岸田氏は「混乱ということについては否めない。この点については申し訳ない」と陳謝していた。

 首相追及直後に立民議員に助成金受給が発覚したため、追及した内容が逆に返ってきた形。ネットでは立民に対して「ブーメラン」とやゆする声が上がっている。

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